Changes of Ruminal Properties of Sheep during Feeding Urea Diet

1975 
自家配合した低蛋白質飼料を基礎飼料として,これに尿素を0%,3%,5%レベルでそれぞれ添加した尿素飼料を試作し,これらの飼料を第一胃フィステル装着めん羊に給与した時の第一胃内性状の変化を採食後経時的に観察し,大豆カスを蛋白質源とした濃厚飼料給与時の場合と比較して尿素の蛋白質代替飼料としての有効性について検討した.第一胃内pHの採食に伴う経時的変化は,慣用飼料区,低蛋白質飼料区では差がなく採食後減少し,その値を採食後6時間目まで持続した.尿素添加区では採食後1時間目まで採食前の値(pH7.10前後)を維持し,その後減少した.VFA濃度は慣用飼料区が4区中で最も高く,低蛋白質飼料区に切換えると減少した.しかし尿素添加区では低蛋白質飼料区と比較してVFA濃度の増加が観察された.VFAモル比は慣用飼料区では酢酸の比率が高かった.低蛋白質飼料区では酢酸の比率が低下しプロピオン酸の比率が増加した.しかし尿素を添加すると酢酸が増加する傾向があった.NH3濃度は低蛋白質飼料区で採食後経時的に減少し6時間目で最低値を示した.また尿素飼料区では採食後著しい増加を示し,その後急激に減少した.血清尿素レベルは,慣用飼料区,低蛋白質飼料区,3%尿素飼料区,5%尿素飼料区で,それぞれ18.4±0.9(平均値±S.D.), 7.7±3.7., 16.8±1.8, 22.1±2.5mgN/dlで摂取窒素量に従って明らかに差が見られた.
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