The effects of ethanol on the sinusoidal endothelial fenestration of rat liver.

1988 
走査電顕を用いて急性,慢性エタノール投与および断酒後のラット肝の類洞内皮細胞小孔(SEF)の変化を観察し,正常ラットのSEFと比較検討した.10cmH2Oの灌流圧で門脈より灌流し,SEFの直径,数,有孔度の定量的解析を行った.正常ラットの肝小葉内においてheterogeneityが存在しており,zone 1のSEFの直径はzone 3より有意(p<0.001)に大きく,その数はzone 3の方が有意(p<0.001)に多かった. SEFの有孔度はzone 1よりzone 3の方が有意(p<0.05)に大きかった.慢性エタノール投与によりzone 3でSEFの直径,有孔度は有意(p<0.001, p<0.01)に増大し,数は有意(p<0.001)に減少していた.断酒後,これらのSEFの変化は比較的短期間で正常ラットの状態に復した.今回の成績はアルコール性肝障害の初期病変であるアルコール性脂肪肝の成因にSEFの変化が関与する可能性を示唆するものである.
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