血液濃縮器「カーディオフローAS1200」の内部灌流方式による正濾過法と外部灌流方式による逆濾過法の実験的検討

1996 
遊離ヘモグロビン除去可能な血液濃縮器を用いて,通常の使用法(正濾過法)および中空糸外部灌流方式による逆濾過法を実験的に用いて実験を行った。除水効率,ヘマトクリット値,血漿総蛋白値,遊離ヘモグロビン値を比較検討した。また灌流後,中空糸の内外表面を走査電子顕微鏡にて観察した。除水効率,'血液および血漿総蛋白の濃縮度は,逆濾過群が有意に高かった。遊離ヘモグロビン除去能は,正濾過群が30分まで有意に高かったがそれ以後は有意差はなかった。血漿総蛋白の篩係数は逆濾過群が低値であった。未使用の中空糸内外表面膜の細孔に比し,正濾過法の内表面細孔,逆濾過法の外表面細孔とも蛋白の付着物にて孔径が縮小していた。逆濾過群が除水効率は良好であり,アルブミン成分保存に優れているものと考えられた。遊離ヘモグロビン除去は正濾過群が良好であった。
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