Catalytic Effects of Metal Naphthenates on the Liquid Phase Oxidation of Acetaldehyde

1968 
アセトアルデヒドのアセトン溶媒中での低温(20℃ ) 酸素酸化における金属ナフテン酸塩触媒の効果を調べた。アセトアルデヒドの酸化活性は, Fe ≧Co ≫ Mn ≧Ni > Cu ≒ Cr ≒ V ≧none > Hg ≧Ag ≧Ca ≒ Al ≒ Pd ≒ C ≒ Zr ≒ Na ≧Sn ≒ Ba ≒ Zn ≒ Bi の順であったが, 過酢酸の選択率は鉄, コバルトのみが無触媒程度であり, 他ははるかに劣っていた。特にマンガン触媒において極端に低かった。別に, これらの触媒の過酸化物分解能を調べ, アセトアルデヒドの存在しない系での過酢酸の分解能は, Co ≫ Mn ≧Ni > Fe , Cu ,Cr ≧Zn , none の順であり, アセトアルデヒド共存下での過酢酸の分解はこれよりもはるかに速やかに行なわれ, Mn ≫ Ni > V ≒ Co>Fe≧Zr, Cu, noneの順であった。これらの結果よりアセトアルデヒド酸化に対する触媒の作用機構を考察した。鉄触媒が特に特異な効果を持っており,その酸化活性は酸素活性化にあるらしく思われた。コバルト触媒の酸化促進効果は,アセトアルデヒドの水素引き抜きと,過酢酸よりのペルオキシラジカルの生成に対する活性に基づくと考えられる。
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