Subjective global assessment(SGA)の実際とその意義

2006 
SGAは1982年にカナダのBakerらが報告した栄養アセスメント法である.その手技は特別な器具や装置を使わない簡便性があり,世界中で広く活用されている.SGAは簡単な問診による病歴と身体所見から構成されており,だれでもどこでも行える手技である.その一方で,SGAは血清アルブミン値や身体計測値といった客観的栄養アセスメント項目と相関し,SGAで栄養障害と判定された患者は術後合併症の増加や在院日数の長期化をきたすといったエビデンスをもつ評価法でもある.わが国においては,診療報酬の改定ならびに介護保険制度の改正など社会的にも栄養管理が求められるなか,各施設ではNST(nutrition support team)が立ち上げられ,SGAは入院時のスクリーニング法として活用されつつある.しかし,わが国でのSGAの報告は少なく,その有用性ならびに問題点などは明らかにされていない.本稿では著者らの施設でのSGAの検討を紹介するとともに,SGAの内容とその意義について解説する.
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