A CASE OF 5-YEAR-OLD CHILD WITH HEPATIC INJURY OF TYPE III b AND RUPTURED HEPATIC PSEUDOANEURYSM SUCCESSFULLY SAVED BY BOTH EXTENSIVE HEPATORRHAPHY AND TRANSCATHETER ARTERIAL EMBOLIZATION (TAE)
2001
III b型肝損傷を主とする多発交通外傷の5歳男児の1例を経験した.われわれはこれまでIII b型肝損傷に対し肝切除術を主に行い, 7例中6例を救命した.本例は5歳の小児であり,損傷肝部の形態もIII b型にしては比較的保たれていたため,肝の温存と手術時間短縮を目的に肝縫合術を選択した.しかし,術後損傷部の肝仮性動脈瘤から腹腔内へ出血をきたし, transcatheter arterial embolization (TAE)にて止血し救命できた.肝縫合術は損傷肝の温存や手術時間の短縮になるが,遺残膿瘍や後出血を起こすことがあり慎重な手術操作が必要である.小児肝外傷部からの出血に対するTAEの報告は,本例のような術後の肝仮性大動脈瘤破裂からの出血も含めて極めて稀である.しかし本例に示す如く,循環動態が比較的安定していれば,小児の肝仮性動脈瘤破裂に対してTAEは極めて有効な止血手段と考えられる.
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