A resected case of pulmonary malignant lymphoma.
1997
肺原発の悪性リンパ腫の一切除例を経験した.症例は59歳の女性で, 微熱と体重減少を主訴に来院した.胸部画像検査にて右肺上葉に内部が不均一な径5cm程度の腫瘤が確認され, 気管支内視鏡施行時に行われたブラッシング細胞診にて, リンパ球を背景に泡沫状の胞体を有する腫瘍細胞が散在性に認められた. 腫瘍細胞の核はきわめて大きく, 切れ込みを有しており, 大型の核小体が目立ち, クロマチン分布は不規則であった.これらの所見から腺癌が疑われ, 右肺全摘術が施行された.摘出標本の割面にて, B3に連続して径5cm程度の中心部壊死が著明な腫瘤が認められ, 組織学的にはびまん型, 大細胞型の悪性リンパ腫で, 免疫組織学的にはB細胞性と診断された.さらにin situ hybridizationにより腫瘍細胞へのEBウイルスの感染が確認された.
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