Esophageal cyst in an infant ; a case report

1998 
気管を強く圧排し著明な喘鳴を来した小児食道嚢腫の一例を経験したので報告する.症例は4歳, 男児.喘鳴を主訴に来院した.胸部X線写真で右上縦隔に腫瘤影を認め, 気管は強く左へ圧排され狭窄していた.食道嚢腫又は気管支嚢腫を疑い手術を施行した.腫瘤は食道筋層内の嚢腫で比較的容易に核出でた.嚢腫は大きさ5×5×4cm, 厚さ3mm, 組織学的には嚢腫壁は扁平上皮に被われ発達した二層の筋層を認め, 軟骨や気管支腺はみられなかった.以上より食道嚢腫と診断した.術後, 喘鳴は消失した.先天性縦隔嚢腫は多くは無症状であるが, 特に小児においては重篤な気道の圧迫症状を呈することがあり注意を要すると考えられた.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    4
    References
    0
    Citations
    NaN
    KQI
    []