Auditory disturbance following transmastoid decompression of the facial nerve.
1985
顔面神経減荷術 (キヌタ骨摘出法) による聴覚障害を36耳を対象として検討し, 以下の結果を得た.1. 20耳(55.6%)で聴力障害があったが, 会話音域におよぶものは3耳 (8.3%) であった.2. 感音障害は15耳 (41.7%) にあったが, 4,8KHzに限局する聴力低下であり, 平均値で10dB以上の低下は8KHzのみであった.3. 伝音障害は5耳 (13.9%) にあったが, うち3耳はキヌタ骨の再挿入操作が不十分にしかできなかったものであった.4. 耳鳴は7耳 (19.4%) に認められた.
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