Evaluation of the relationship between phosphorus metabolism and PTH in regular hemodialysis patients

1995 
慢性血液透析症例において血清PとPTHの関係を検討した.慢性血液透析症例 (123例) において, PとCa++の間には負相関が, PとPTHの間には正相関が認められたが, Ca++とPTHの間には有意の関係は認められなかった. 1年以上の経過を追えた慢性血液透析症例 (36例, 420検査) において, PとHS-PTHの間には正相関が, Ca++とHS-PTHの間にも正相関が認められた. PとCa++の間には有意の関係は認められなかった.Pを1.0mg/dl毎に分類したPの各群において, Ca++には差は認められないが, HS-PTHはPが増加するに従って上昇が認められ, 5mg/dl, 6mg/dl, 7mg/dlの3群のHS-PTHは, 4mg/dl以下の群のHS-PTHに比較して有意の高値が認められた. また, Pの4mg/dl未満群, 4-6mg/dl群, 6mg/dl以上群の3群において, Ca++には差は認められなかったが, 4mg/dl未満群のHS-PTHは10.5±13.4ng/mlで, 4-6mg/dl群のHS-PTHは18.8±20.2ng/mlで, 6mg/dl以上群のHS-PTHは23.2±20.8ng/mlであり, Pの高値群ほどHS-PTHは有意に高値を示していた. また, HS-PTH 15ng/ml以上群のPは6.4±1.6mg/dlであり, HS-PTH 15ng/ml未満群のPの5.7±1.6mg/dlに比し有意の高値を示していた. なお, このときのCa++はHS-PTHの高値群で高値を示していた.慢性血液透析症例において, PのCaを介したPTH分泌刺激機構のほかに, PがCaを介さずにPTH分泌を刺激する調節機構の存在することが推測された.
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