Absorption Rate of Oxygen in Liquid Phase Oxidation of Aldehydes with Olefins

1970 
常温常圧下, 各種オレフィン共存のもとで, アセトアルデヒドおよび n-デカナールの液相酸化反応における酸素吸収速度を測定し, その結果および既報のべンズアルデヒドの場合の結果とからアルデヒドより生成したペルオキシラジカルがオレフィンの二重結合に求電子的に付加することによりオレフィンがアルデヒドの酸化防止剤となっていることを確認し, この付加反応に対するオレフィンの二重結合の性質の違いによる寄与は各アルデヒドについて同じ傾向と考えられた。シクロヘキセンが共存する場合としない場合においてベンズアルデヒド酸化の酸素吸収速度に対する溶媒の影響を実験的に検討し, アルデヒドより生成したペルオキシラジカルの水素引抜き反応とオレフィンの二重結合への付加反応に対する溶媒効果が互に逆の傾向にあることを示した。
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