A Case Report; Entero-Behçet's Disease Which Developed Perforative Panperitonitis

1987 
患者は腹痛と下血を主訴とする46歳の男性である。37歳頃にブドウ膜炎, 〓瘡様皮疹, 口腔内アフタの出現でベーチェット病と診断されていた。昭和59年1月頃より左側腹部痛が出現し, 一時軽減したが再び増悪, 穿孔性腹膜炎をきたして●●●●●●緊急手術が実施された。陰部潰瘍も認め, ベーチェット病の完全型, 盲腸から上行結腸に多発性潰瘍を伴う腸管ベーチェット病と診断された。手術後も計4回の下血ないしは血便を認めたが, 黄土湯を投与し, 効果的であると思われた。その後, 清肺湯加減 (古今方彙, 便血門) に変方し, プレドニン20mgを併用したところ消化器症状が消失し, さらにプレドニンもすみやかに減量, 離脱できた。副腎皮質ホルモンの投与は, 大量短期投与 (60mg), 維持量20mgの報告例があるが, 本症例において, 漢方方剤の使用により, その必要量が減量され, 副作用の発現が抑えられたと考えられた。
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