環境センサーデータを活用した, 環境学習教材の研究(3) : 二酸化炭素データを用いた, 理科総合学習の可能性

2011 
本研究は,小学校・中学校での二酸化炭素の振る舞いに関する考察を軸とした環境学習における効果的な気象センサーデータの活用法と意義について検討することを目的とするものである。小学校と中学校で,可搬型のCO2センサーと屋外設置型のCO2センサーを用いた授業を行い,児童・生徒の反応から教材や教授方法の有効性を検討したところ,次の2点が明らかになった。①小学校児童の反応から,大気中の二酸化炭素濃度の変動に関する知識を習得するために,自分たちで収集したデータを用いても,他者が収集したデータを用いても,学習効果は変わらないのではないかと思われる。②中学校生徒の反応を見ると,事前に可搬型センサーを用いて生徒自らが身の回りの測定を行うことで,科学的根拠を見出し,それらの不確実な点を指摘することができたようである。
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