Study on 16 Cases of Colon Perforation with Diverticulitis

1999 
大腸穿孔は上部消化管穿孔に比較して, 発生頻度が低く, 手術に踏み切るタイミングがつかみにくいため治療が遅れがちである.そのため手術後の経過は不良で重篤な合併症を併発したり, 入院期間の延長や死亡といった最悪の結果を招くことがある.最近過去13年間に当科で経験した大腸憩室穿孔手術症例16例につき検討したので報告する.症例は, 男性7例, 女性9例で, 平均年齢は68.9歳であった.症状発生から手術までの期間は平均60.2時間であり, 入院期間は, 68.3日であった.腹腔内遊離ガス発生症例は, 4例であり全体の24%であった.穿孔部位は, S状結腸がもっとも多く56%, ついで上行結腸18.8%, 盲腸, 横行結腸, 直腸の順であった.術前ショック状態であった症例は2例, 死亡症例は3例であった.死亡症例は全例が術前白血球数の低下を伴っていた.死亡原因は敗血症, 多臓器不全であった.
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