[IgG4-related Mikulicz's disease: a report of 3 cases].

2010 
はじめに: 高IgG4血症に加え, 各種外分泌腺や節外臓器にリンパ球, とりわけIgG4陽性形質細胞浸潤と繊維化を同時性, 異時性に示す疾患群が近年注目されている. しかし, その疾患概念には統一がみられないのが現状である. 今回われわれは, この疾患群のうちにIgG4関連Mikulicz病と考えられた3症例を報告する. 症例: 症例1は61歳, 男性. 顎下腺標本でIgG4陽性形質細胞浸潤を認めた. 症例2は61歳, 男性. 舌下腺標本で確定診断となった. 症例3は57歳, 女性. 口唇腺, 舌下腺標本で確定診断となった. 3症例ともに主訴は口腔乾燥, 両顎下部腫脹であった. 症例1, 2はプレドニゾロン (以下PSL) 20~30mg漸減投与で経過良好である. 結論: 疾患概念や診断基準, 治療法の確立が望まれる. また, 疾患確定のために必要となる生検部位は, 舌下腺腫脹を認める症例では, 舌下腺生検も有用であると考える.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    9
    References
    1
    Citations
    NaN
    KQI
    []