Stage IV の胃癌に対してTrastuzumab 併用化学療法を施行後原発巣切除を行った2 例

2013 
HER2 陽性,病期IV の胃癌に対してtrastuzumab 併用化学療法を行った後,原発巣切除を施行した2 例を経験した。症例1: 57 歳,男性。胃部不快感あり,精査でVirchow リンパ節転移を伴う胃癌と診断された。HER2 強陽性のためtrastuzumabcapecitabine/CDDP(XP)療法を2 コース施行したが,幽門狭窄が進行し幽門側胃切除術を行った。術後はcapecitabinetrastuzumab による化学療法を施行し残存リンパ節の縮小を認めている。症例2: 62 歳,男性。体重減少あり,精査で癌性腹膜炎を伴う胃癌と診断された。HER2 強陽性のためtrastuzumab+S─1/CDDP(SP)療法を5 コース施行したが,幽門狭窄が進行したため胃全摘術を行った。術後もtrastuzumab+SP 療法を継続し増悪は認めていない。trastuzumab 併用化学療法によって原発巣切除が可能となり,予後の改善につながると考えられた。
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