VESICAL RECONSTRUCTION FOR PELVIC MALIGNANT TUMOR WITH INFILTRATION TO URINARY BLADDER

2008 
骨盤内悪性腫瘍が隣接臓器に浸潤することはしばしば経験させられ,根治目的に合併切除を余儀なくされることも多い.特に,広範囲膀胱浸潤症例においては,膀胱全摘あるいは骨盤内臓全摘術が施行され,排尿機能の廃絶により,術後のQOLは著しく損なわれる.これまでに膀胱合併切除を施行されたのは51例である.そのうち,膀胱を広範囲に切除した膀胱浸潤大腸癌8例,卵巣癌・子宮肉腫各1例の計10例に対し,膀胱拡大術を施行した.再建には回腸有茎open flapを用い,Goodwin法にて膀胱形成を行った.術後1カ月から1年で膀胱容量の増加を認め,膀胱内圧測定でも,コンプライアンスの高い低圧の蓄尿が可能であった.合併症は2例に結石形成を認めた.遠隔成績でも,骨盤内臓全摘および膀胱全摘例との比較で有意な差を認めなかった.本術式は,根治性および機能的にも優れた術式と思われた.
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