Clinical Survey of Squamous Cell Carcinomas on the Head Skin Seen in the Western Five Dermatological Clinics during the Last Ten Years
1973
昭和38年1月∼47年6月の約10年間に西日本5大学皮膚科教室を訪れた頭部有棘細胞癌179例のアンケート調査の成績および同期間中山口大皮膚科を訪れた症例にかんする観察所見を分析して以下の結果をえた。 1)性別にみると発現頻度は男性に高頻度であつた。 2)年令別にみると60才以上の発現頻度は顕著に高かつた。 3)前駆病変ないし発生母地別にみると,健常皮膚より生じたものは,広,狭義前癌性病変よりのものにたいしてやや多かつた。 4)発生部位別にみると発現頻度は被髪頭部,口唇部および鼻部において高く,下限窩部および下口唇部ではそれぞれ上眼窩部および上口唇部よりも高頻度であつた。 5)リンパ節腫脹の部位別発現頻度と頭部でのリンパ節支配領域との関係についてみると,後頭部,下眼窩部および下口唇部ではリンパ節腫脹の生ずる頻度が高かつた。 6)TNM分類ではT1およびT2の症例がT3およびT4の症例より多く,N0例がN1,N2およびN3例よりも多かつた。また全例がM0であつた。 7)BrodersのgradingによつてみるとIおよびIIの例はIIIおよびIVの例より多かつた。
Keywords:
- Correction
- Source
- Cite
- Save
- Machine Reading By IdeaReader
2
References
0
Citations
NaN
KQI