A case of acute hepatic failure with acute myelogenous leukemia in which decreased perfusion of hepatic arterial flow was observed by ultrasound Doppler imaging

2010 
急性骨髄性白血病(AML)細胞の肝浸潤により僅か入院11病日で急激な転帰を辿った急性肝不全の一例を経験した.患者は,40才代男性.発熱,末梢血異常,肝機能障害により緊急入院し,入院第2病日に骨髄穿刺にてAML(FAB分類:M5b)と診断された.第4病日より肝不全による脳症が発現し,血漿交換,血液濾過透析を第9病日まで実施したが第11病日に死亡された.超音波ドプラ法では,入院当日,肝動脈と門脈の血流動態に顕著な異常を認めなかった.しかし,第4病日より門脈血流の明瞭な高速化と共に肝動脈の末梢血管抵抗の高値化が確認され,その後,さらにその程度は著明となった.第3病日に実施した肝生検では肝実質の広範な凝固壊死と共に門脈域への白血病細胞の浸潤が認められた.門脈域内の門脈内腔は保たれていたが,動脈は狭窄,ないし閉塞していた.本例においては,末梢肝動脈血流の灌流低下が,極めて急激に発症した急性肝不全の成因や肝細胞再生の不良さと関与している可能性があると考えられた.
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