A CASE OF ACUTE CHOLECYSTITIS WITH HYPOCOAGULABILITY DUE TO ANTIBIOTICS TREATMENT IN AN NPO PATIENT

2009 
抗菌薬の長期投与によってビタミンK欠乏の凝固能異常が引き起こされることはよく知られている.今回われわれは左下顎肉癌術後,開口障害のための長期経管栄養中に急性胆嚢炎を発症した症例に対し経管栄養中止,および抗生剤投与を行ったところ著明な凝固能異常を引き起こした1例を経験した.症例は59歳,男性.左下顎肉癌にて集学的治療施行中に腹痛を主訴に発症.保存的治療にて炎症改善後,手術目的に当科入院となった.入院後再び胆嚢炎を起こしたため経管栄養の中止および7日間の抗菌薬投与施行したところPT-INRが3.89に著明に延長したが,ビタミンK製剤の投与により半日で改善したため手術施行.術後は凝固能異常認めず退院となった.ビタミンKを含む経管栄養中止に抗菌薬使用が必要な場合,凝固能異常に十分注意を払う必要があると思われた.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    7
    References
    0
    Citations
    NaN
    KQI
    []