Study of Bilirubin Measurement in Bile Drained from Patients with Obstructive Jaundice.

1994 
閉塞性黄疸患者は術後肝不全などの合併症が多い. そこで術前肝機能の評価をより正確に行う目的で減黄を行った68例を対象に排泄される胆汁中の1日あたりのビリルビン量 (以下, V.Bilと略記) を測定し肝機能としての有用性につき検討した. この結果, V.Bilは平均279±171mg/dayを示し, 減黄率b値, ICG消失率 (以下, K0.5, K3.0と略記), Rmaxと強い相関を示した (p<0.001). 2区域以上の肝切除を行った8例のうち術後肝不全死亡した2例は術前V.Bil, 減黄率b値, K3.0, Rmaxが低く, とくにV.Bilは耐術例と完全に分けることができた. V.Bilに影響を与える因子を検討した結果, 減黄前の血清ビリルビン値とは関係なく, 年齢, 胆道感染の有無, 閉塞部位に影響されていた. 以上より, V.Bilは閉塞性黄疸患者の肝機能の評価に有用であり, さらに簡便かつ早期に測定できる点. 片側ドレナージでも評価ができる点, 腎機能に影響されない点などの利点を備えていた.
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