Effects of b-FGF on Heterogenetic Bone Formation in Hybrid Materials Compounded with Carriers and Osteogenetic Cells.

2001 
本研究の目的はラット骨髄細胞の継代1代目の細胞を用いたハイブリッド体のラット皮下における異所性の骨形成におよぼす塩基性線維芽細胞増殖因子 (b-FGF) の効果を調べることである。また, 3種類の担体についても併せで評価を行った。まず, ラット骨髄細胞が骨芽細胞へと分化するための適切なb-FGFの濃度について調べるために細胞数, ALP活性およびカルシウム濃度を2.5ng/mlと25ng/ml b-FGFの添加下で0, 2, 4, 6, 8, 14日間培養後に細胞を回収し測定した。この結果, 2.5ng/ml b-FGFを添加した場合ALP活性, カルシウム濃度共に25ng/mlb-FGFを添加した場合よりも活性が上がっていた。この結果に基づき, 骨原性細胞と3種類の担体 (HAP, TBC, BioOss®) とにより作られたハイブリッド体を, 2.5ng/ml b-FGF添加あるいはコントロールとして非添加の状態で2週間培養した。移植3時間前にPBSで洗浄し, 移植に用いるまでインキュベートした後ラット皮下に移植した。移植後5週と8週に取り出し, 組織学的に観察した。HAPとのハイブリッド体ではコントロール群より実験群に良好な骨形成と骨の成熟が認められた。しかしながら, TBC, BioOss®とのハイブリッド体では実験群, コントロール群共に骨の形成はわずかであった。この結果より, HAPを担体とし2.5ng/mlb-FGFを添加して作製したハイブリッド体は骨形成活性が上昇することが示された。
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