Cheyne-Stokes Respiration Recognized at the Awakening Stage from Anesthesia

1999 
65歳の腎不全患者が,腹膜透析(CAPD)チューブに起因した感染性腹膜炎を疑われ入院した.吃逆が止まらず心不全を呈し不穏状態であったが,抗生物質投与で腹膜炎症状が少し落ち着いたため,CAPDチューブ抜去術が予定された.手術は脊椎麻酔,硬膜外麻酔に吸入麻酔を併用して問題なく終了したが,麻酔からの覚醒過程で患者がCheyne-Stokes呼吸(CSR)を呈し,低酸素血症に陥っていることに気がついた.CSRは,術後に腹膜炎症状が消退するとともに正常の呼吸に復した.術後の頭部MRIや血管造影,心臓カテーテル検査などから,潜在する心不全,脳循環障害が腹膜炎発症を契機に増悪し,脳幹呼吸中枢の機能に障害が及んだと考えられた.
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