FIVE CASES OF SUBMUCOSAL TUMOR OF DUODENAL BULB

2001 
十二指腸球部粘膜下腫瘤は,症例が稀なこと,病変が多彩なこと,粘膜下に位置するため診断が困難なことなどの理由によりその病態は今だ充分解明されておらず,適切な手術術式に関しても統一した見解は得られていない.われわれは同部の粘膜下腫瘤を5例経験した.その内訳はブルンネル腺腫2例,平滑筋腫1例,異所性胃粘膜1例,過誤腫1例であったが,平滑筋腫を除けば全て非腫瘍性病変であり,球部粘膜下腫瘤の大半は非腫瘍性病変であると言う諸家の報告と一致した.非腫瘍性病変の特徴は,そのほとんどが粘膜下層に局在していることであり,腫瘤を切除する場合には,核出術に類した切除術で充分目的は達成し得ると考えられる.以上の理由から,腹部小切開にて開腹し,十二指腸前壁に小切開を加え,腫瘤底部(頸部)に自動吻合器をかけることにより腫瘤を切除すると言う低侵襲手術を提案した.
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