[Three patients with insulin-treated diabetes and senile dementia of Alzheimer's type].

1998 
糖尿病ではアルツハイマー型痴呆 (DAT) が少ないとされる. 血糖コントロールの悪化をきっかけにDATの発症が判明した3症例を経験したので報告する. 症例は71歳, 75歳, 80歳の女性で, いずれも一人暮らしである. インスリンの増量にもかかわらず血糖コントロールは一向に改善しないため入院し, DATと診断された. 高齢者の増加と, 糖尿病患者の激増により日常診療においてDATを発症した糖尿病患者と遭遇することも少なくないと考えられる. DATの初期は症状も軽度で, 通常の外来診療の時間内では気付かれないことも多く, 一人暮らしの高齢者ではより発見されにくい. 高齢者で明らかな理由がなく, 血糖コントロールが悪化してきた場合には, 痴呆の発症も考慮し, 検査することも大切と思われる.
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