[개별연구] 다자이(太宰)문학과 내셔널리즘-죽음(死)의 미의식으로부터-

本論文は、太宰文學とナショナリズムとの關連樣相を分析する試みである。そのために、まず太宰文學と日本浪憂派と關わりを見たあと、太宰治の『十二月八日』と『散華』、坂口安吾の『眞珠」を中心にして、死の美意識を戟死と自然死という對稱軸で考察する。 日本浪憂派とそれに統合された太宰の同人誌「靑い花」とは、ドイツロマン派という同根から生まれたもので、虛構意識やその方法論などの文學的傾向において相通ずるところがあった。また保田與重郞と太宰は、滿州事變とマルクス主義の敗北などの衝攀から來る、ある種の額撥的な志向においてその時代精神を共有していた。 太平洋戰爭期、ほぼリアルタイムで執筆された作品、「十二月八日」と「散華」には太宰の昭和のナショナリズムへの距離の取り方がよく表れている。戟死と自然死とを對置して描いている点では『眞珠』と『散華』は共通的な作品構圖をもつが、「散華」には玉雜と自然死するこ人の若者の死が美において等倆なものとして形象化されている。一方「眞珠」は、特別攻攀隊の操縱士たちの玉雜に對して、老翁の自然死という日本の全統的な死の美意識を對置し、玉雜の死としての不完全さを語ることで二つの死の相對性をより克明に描いている。 「眞珠」同樣、眞珠灣攻盤の日を描いた『十二月八日』は作品全般にかけて滑稽、ユ-モアの溢れるなかで當時政局への皮肉りと批判が讀みとれる。しかし『眞珠』とはちがって作品內に戰死、玉雜、散華などのあらゆる死を排除し、明るくてユ-モラスな世界を描き出すこと で、戰爭に伴うはずの死そのものを否定しようとする作家の意圖を讀み取ることが可能である。これら配分析によって明らかなことは、昭和戰爭期、日本の軍國主義に戰略によって生成された戰死の美學、すなわち玉雜、散華への美意識に對して、自然死への美意識を對置する方法で、その美學を無變化しようとする新しい戟鴻が行われていたことである。