Effective therapeutic strategies of oral vitamin D3 and intravenous maxacalcitol on secondary hyperparathyroidism in chronic hemodialysis patients: a prospective trial

2004 
維持血液透析症例における二次性副甲状腺機能亢進症に対する22-oxacalcitrlol (OCT) の投与量および骨代謝に与える影響を, intact-PTH (iPTH) で層別して検討した. 対象は金沢大学およびその関連施設の714症例より無作為に抽出したiPTHが150pg/mL以上, 血清補正Caが11mg/dL未満かつCa×P積が70mg2/dL2以下の59例 (男性40例, 女性19例, 年齢57.4±15.4歳) であり, iPTHにより3層 (I:150pg/mL以上300pg/mL未満, II: 300pg/mL以上500pg/mL未満, III:500pg/mL以上) に分類し, 各層それぞれ経口ビタミンD3 0.25μg/日 (IA), OCT 2.5μg (IB, IIA), 5μg (IIB, IIIA), 10μg (IIIB) 週3回の2群に分類した. 治療開始前, 治療開始4, 12週後および最終観察時 (平均19.7±7.8か月) での治療効果および骨形成マーカーの検討を行った. 血清iPTHは437±31pg/mLより最終観察時には256±28pg/mLへと低下した (p<0.001). OCT高用量投与群のiPTH値は治療開始4週後で有意に低下したが, III層では血清Caが有意に上昇した. 治療開始12週後ならびに最終観察時でのiPTHおよび血清Caには各層の2群間に差はなかった. 骨形成マーカーの検討では, 治療前III層のALP, 骨型ALP (BAP) およびオステオカルシン (BGP) はI層に比し高値であり, 治療開始12週後にはBAP, BGPの改善を認め, 最終観察時の平均ALP値は各層とも正常化した. 試験期間中, 血清リン値の変動は認められなかった. 以上より, iPTHによる経口ビタミンD3あるいはOCTを用いた層別治療アルゴリズムは, 急激な血清Ca値の上昇を招くことなくiPTHの低下ならびに骨形成マーカーの改善に有効と考えられた.
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