3 ACLS における呼吸管理
2006
各国で作成される心肺蘇生法ガイドラインの根拠となる国際蘇生連絡協議会(ILCOR)の2005 年国際コンセンサス(CoSTR)において,一次救命処置・二次救命処置を通じ一貫して強調されたことは“High Quality CPR”の実践である。実際,各国の 2005 年新ガイドライン(以下 G2005)では,二次救命処置においても“HighQuality CPR”が重要視されている内容となっている。ここでいう“High Quality CPR”とは簡単にいうと「胸骨を強く,速く圧し,十分に戻す」という効果的な胸骨圧迫を「絶え間なく行う」ことである。つまり,心臓マッサージと人工呼吸という CPR において,胸骨圧迫(心臓マッサージ)をかなり強調する内容となっている。そのなかで呼吸管理において,変更または強調されたポイントは次の 3 点である。①胸骨圧迫の中断を最小とする,②過呼吸を避ける,③気管挿管の位置づけの低下,であり,これらは救命可能な CPA(心肺停止)を救命することを念頭に改訂されたともいえる。
- Correction
- Source
- Cite
- Save
- Machine Reading By IdeaReader
0
References
0
Citations
NaN
KQI