A CASE OF EARLY BARRETT CARCINOMA OF THE ESOPHAGUS

2001 
Barrett食道癌は本邦では稀な疾患であるが,逆流性食道炎の増加 や診断率の向上により, Barrett食道癌の治療機会は今後増加すると考えられる.今回われわれは早期Barrett食道癌を外科的治療する機会を得たので報告する.症例は55歳男性,上腹部不快感を主訴に当院にて精査.食道内視鏡にて食道胃接合部(esophagogastric junction; 以下EGJ)より6cm口側までBarrett食道を認めた.さらに, EGJより3cm口側左壁に1.5cmの低い隆起性病変を認め0-IIaと診断,生検の結果は腺癌であった. Barrett食道癌と診断し, 1999年6月15日に左開胸開腹下にBarrett食道を含めた下部食道噴門部切除(D1),食道空腸・残胃空腸吻合術を施行した.術後の病理診断はtub1, m, ly0, v0, n (-)であった.術後経過は良好で術後27病日に退院,術後1年6カ月の現在再発を認めていない.早期Barrett食道癌の日本人症例55例について検討し,その治療法について述べた.
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