Surgical Repair of Atrial Septal Defect in Adult Patients.
1992
本院開院以来1990年11月までに20歳以上の成人心房中隔欠損症55例に対し手術を行った. 男性23例, 女性32例で, 手術は17例に直接縫合閉鎖, 38例にパッチ閉鎖術を行い, 付加手術は7例 (MVR: 1, MVP: 1, TAP: 3, 他: 2) に行った. 術前検査で50mmHg以上の肺動脈収縮期圧を指摘された症例は6例で, 年齢との相関は認めず, 肺体血流比と, 肺動脈圧との間にも相関関係を認めなかったが, 房室弁 (僧帽弁, 三尖弁) の異常は高齢者ほど多くなる傾向があった. 心エコー検査による検討では, 術前後のLVDd, LVDsは有意 (p<0.001, p<0.05)に増加し, ASD閉鎖後に左室が拡大することが示唆され, 三尖弁閉鎖不全はASD閉鎖後に改善する傾向を認めたが, 僧帽弁逆流の程度は, 一定の関係は認めなかった. ASD閉鎖後に僧帽弁逆流がどのように変化するのかを術前に推測することは難しく, 食道心エコーを用いて僧帽弁の外科治療の適応を術中に判断した症例を提示し, 問題点について考察する.
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