Effective Ways to Use Facebook in English Writing Classes

2018 
本稿の目的は,英語のライティング授業におけるFacebook のもっとも効果的でかつ学習者に人気のある使い方のいくつかを明らかにすることである。本稿では,その一つの方法を実際に授業で応用した結果についても報告する。 英語のライティング授業におけるFacebook の使用が,ライティング能力の向上に貢献することは既に数多くの先行研究が示している。(Shih 2011, 2013; Al-Haj 2015; Suthiwartnarueput & Wasanasomsithi 2012; Faggosa 2015; Hussain et al. 2015; Shukor and Noordin 2014; El Fatah & Ahmed 2016; Sim & Pop 2014; and Rifai 2010)。これらの文献調査の結果から,以下に挙げる5つの基本的な教育的アプローチに人気が集中していることがわかる。(1)教員がFacebook 上で質問したり毎週1つの課題を出したりして,学生がそれに返信する,(2)学生が自分の書いた作文をFacebook に投稿し,同級生がそれに返信する,(3)学生が何かを読んで,質問を答える,(4)学生が写真やビデオを投稿し,言葉で説明する,(5)学生たちがそれぞれ文法や語彙に関する問題に焦点を絞ってコメントする。 上述の利用法(1)の有効性を検証するために,48人の非英語専攻の日本人大学生(学部1年生)と55人の英語専攻のスペイン人大学生(学部3年生)がFacebook を利用した異文化ディスカッションを約10週間行った。教員は,両文化に関係する興味深いテーマを毎週一つ取り上げ,学生たちに意見を書くよう促した。なお,このFacebook 上の活動は,常に宿題として課され,授業中に行うよう強制はしなかった。Facebook の使用に積極的で多くの書き込みを行い,そのライティング能力を上達させたと思われる学生もいたが,その一方で多くの学生はまったくあるいはほんの少ししか書き込まず,この種の活動をあまり好まないように見えた。本稿では,日本の学生の活動に注目して,評価の分かれる両側面について報告する。
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