A Case of Choledochoduodenal Fisutula Developed by Duodenal Ulcer.

2000 
十二指腸潰瘍に合併する胆道十二指腸瘻は比較的まれである, 我々は十二指腸潰瘍に合併した総胆管十二指腸瘻の1例を経験したので報告する. 症例は25歳の男性. 心窩部痛と嘔吐を主訴に当院に入院した. 腹部超音波検査で胆嚢内と肝内胆管にガス像を認めた. 上部消化管造影では十二指腸球部の拡張と狭窄を認めたが瘻孔は認めなかった. 経皮経肝胆管造影で十二指腸狭窄部の口側の総胆管十二指腸瘻と診断した. 手術は潰瘍空置幽門側胃切除・Billroth II法再建 (Finsterer-Bancroft手術) を行い十二指腸断端の減圧のため肝管空腸吻合を付加した. 術後経過は良好である. 近年抗潰瘍薬の進歩により胆道十二指腸瘻が内科的治療で治癒したとの報告も多く見られるようになったが, 本症例では十二指腸狭窄があり, 胆管十二指腸瘻がその口側に開口していたため胆道再建を含む手術が必要であった.
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