Five cases of acute peritonitis due to chlamidia trachomatis infection.

2002 
クラミジア感染による急性腹膜炎の5例を経験したので報告する. 5症例とも急性腹症の診断で緊急入院した.入院時現症では,下腹部から回盲部,さらに右季肋部,心窩部までの疼痛を認め,腹膜刺激症状を呈していた.血液検査上では,炎症反応の上昇は比較的軽度であった.クラミジア抗原検査は5例に行い3例で陽性,抗体検査は3例に行い3例とも陽性であった.治療は1例に緊急手術による腹水ドレナージ術と抗菌剤投与を行ったが,他の4例は抗菌剤の投与により症状は軽快した.クラミジア感染は若年女性において近年蔓延化が目立つ性感染症である.無症候性感染が多いが,顕症化症例においては急性腹膜炎症状を引き起こすことがあり,若年女性の急性腹症の鑑別疾患の1つとして認識しておく必要がある.
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