A Case of Tracheoesophageal Fistula Following Blunt Cervical Trauma.
1998
頸部の鈍的外傷後に気管食道瘻を生じた1例を経験した. 症例は57歳の男性.作業中に積み荷のバンドが切れたため, 崩れた荷が左側頭部を直撃した. 来院時, 同部の割創および左顔面から頸部への挫傷が認められた. さらに意識障害, 呼吸困難, 喀血が見られたが, 喀血は気管内挿管にて著明に減少した. 第5病日に挿管チューブを抜去したが, その直後より嚥下性の咳嗽が認められた. 頸部CT検査および食道造影にて気管食道瘻と診断した. 受傷11か月後に手術を施行, 瘻孔は第4-6気管軟骨の部位に存在し, 大きさは長径約1.3cmであった. 瘻孔離断後, 気管は4-0 PDSIIによる1層縫合を, 食道は3-0 vicrylによる2層縫合を行い修復した. 気管, 食道間に有茎筋を介在しなかったが, 術後経過は良好で現在まで再疎通はない.
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