A CASE OF DIAPHRAGMATIC HERNIA WITH PERFORATION OF THE LARGE BOWEL IN THE LEFT HEMITHORAX

2008 
症例は62歳,男性.既往歴として1年前に胸部食道癌で開胸開腹の手術歴がある.某年11月8日腹痛を主訴として当院を受診した.腹部CTでは大腸の拡張像を認め,腸閉塞の診断で入院となった.イレウス管を挿入し保存的加療を行ったが,入院後6日目より腹満の増悪,発熱,呼吸困難を認め,胸腹部CTを行ったところ,左気胸,横行結腸の左胸腔内への脱出を認め,胸腔内での大腸穿孔と診断し,緊急手術を行った.食道裂孔より胸腔内に横行結腸が約40cm脱出し,虚血性壊死により2カ所で穿孔していた.脱出した横行結腸を切除し,人工肛門造設,開胸開腹ドレナージ術を行った.術後はエンドトキシン吸着,人工呼吸器管理を行った.術後膿胸の加療を必要としたが,術後98病日に退院することができた.食道切除後に胸腔内で大腸穿孔をきたした症例は稀である.胸腔内での大腸穿孔例について若干の文献的考察を加えて報告する.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    2
    References
    2
    Citations
    NaN
    KQI
    []