滑膜肉腫細胞株に対するHDAC抑制剤FK228のin vivo,in vitroにおける抗腫瘍効果の検討

2005 
滑膜肉腫の患者の約97%は染色体転座型SYT−SSX融合遺伝子をもっており,これまでにも滑膜肉腫に特異的なSYT−SSXは脱アセチル化酵素複合体と強く結合することにより滑膜肉腫の腫瘍化に重要な影響を与えているのではないかという可能性が示唆されてきた.ヒストンデアセチラーゼ阻害剤FK228を用いた実験で,in vitro,in vivoにおいて滑膜肉腫の腫瘍増殖を阻害することを明らかにした.実際,in vitroでは50%の増殖抑制効果示すIC50は滑膜肉腫に対しては0.02〜0.2nMであり,いままでに報
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