かたさ (ハードネス) の粘弾性的とりあつかい

1967 
ゴムのかたさ (ハードネス) が試料のせん断変形挙動とせん断応力挙動とに関係した量であり, 平均せん断ひずみおよび平均せん断応力を導入することにより, これを定量化してかたさ測定値と関係づけられることを示した.次にこれらの平均的な粘弾性量の時間依存性をしらべて, 両者間に介在する物質関数として緩和剛性率, G(t) をえらべばよいことを示し, 緩和剛性率, G(t) とかたさ, Hs(t) との関係を次のように定量化した.G(t)≅B(kp/kk)・({53.9+7.84Hs(t)}/[2.54{100-Hs(t)}]) ここに (kp/kk) は1×106 (dynes/cm) の値をもつ定数であり, Bは係数であってゴム試料についてある程度共通的な値になると予期されるものである.実験によって上式の妥当性を例証し, Bの値は3.3 (cm-1) 程度であることを示した.
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