A CASE OF RETROPERITONEAL MUCINOUS CYSTADENOMA WITH ELEVATED CEA, CA19-9, AND CA125 LEVELS IN THE CYSTIC FLUID

2006 
後腹膜粘液嚢胞腺腫の1例を経験したので報告する.症例は42歳,女性.主訴は,左下腹部痛および左下腹部腫瘤触知.腹部超音波検査および腹部CT, MRI検査で左後腹膜腔に嚢胞性腫瘤を認め,手術を施行した.摘出標本の大きさは7×6×5cmで単胞性,内容物は,黄褐色透明でやや粘調性の液体であった.病理組織学的には,高円柱上皮で被われた核異型を伴わない粘液嚢胞腺腫であった.また,嚢胞内容液の腫瘍マーカーのCEA, CA19-9, CA125を測定したところ著明な高値を示した.後腹膜粘液嚢胞腺腫は非常に稀な疾患で,本邦で検索する限り8例であった.さらに内容液の腫瘍マーカーの高値を認めた報告は2例にとどまる.後腹膜に他臓器との連続性のない嚢胞性疾患を認めた場合,良悪性の鑑別には,摘出生検以外の手段では困難と考えられる.これらの症例について若干の文献的考察を加えて報告する.
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