Cytologic findings of squamous cell carcinoma of the uterine cervix observed in pericardial effusion-Report of a case.

1999 
心嚢液中に子宮頸部扁平上皮癌細胞が出現することは比較的まれであり, 今回一見すると腺癌細胞と誤りやすい, 球状の集塊を呈して認められた扁平上皮癌細胞の1例を経験したので報告する. 症例は30歳女性. 不正性器出血を主訴として当院を受診し, 子宮頸部擦過細胞診および生検組織診にて子宮頸部扁平上皮癌と診断された. 広汎子宮摘出術後, pT1bN1M0, Stage Ibの病期にて放射線療法および化学療法が施行された. しかし, 術後1年半後に呼吸困難が出現し, 再入院, 心嚢液の貯留が認められ, 血性心嚢液が採取され細胞診検査を実施した. 心嚢液中の細胞所見は, 腺癌との鑑別を要する球状の集塊がみられたが, 球状の集塊を構成する細胞の多くは核中心性の扁平な細胞であり, 同心円状に配列していた. 細胞質縁は厚く, 細胞間橋が明瞭に認められた. PAS染色では, 細胞質が穎粒状に一部びまん性に陽性を呈し, アルシアン青染色は陰性であった. また, 免疫組織学的検索にてケラチン (K-13) 抗体が陽性であった. 以上の所見から, 腫瘍細胞は扁平上皮癌細胞と判定され, 子宮頸癌の心外膜転移と診断された, 再入院から約1ヵ月後に死亡し剖検が施行され扁平上皮癌以外に癌は認められなかった.
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