Improvement of Bean Sprouts Cultivation by the Application of Artiflcial Sunlight Lamp

1982 
「太もやし」の栽培につき,ダイズ,リョクトウ,アズキを用いて間欠的に人工太陽灯照射の効果を検討した。人工太陽灯照射照度は500, 2500, 5000, 10000lxとし,通常栽培の3日目(発芽床投入48時間直後)より毎日60分間照射した。人工太陽灯照射照度500lxでは,はい軸部の伸長は促進されて過度となり,肥大は抑制され,組織は硬化した。一方,照射照度が5000, 10000lxでははい軸部の伸長は抑制過度となり,色調は大きく黄色化し,組織硬度も過度となり,側根の発生,伸長が大でやや黒ずみ品質が劣化した。しかし,重量増加,ビタミンC含有量は大きく増加した。照射2500lxでははい軸部の伸長,肥大は適度に促進され,重量増加も顕著であり,ビタミンC含有量は対照区に比べて相当増加した。色調変化も実際上問題とならない程度であった。組織硬度も良好であり,側根発生数も比較的少なく,許容範囲内であった。2500lx照射における収獲適期は,はい軸部の生長が市場取引標準に合致し,ビタミンC含有量が最高となる照射栽培3日(全栽培期間5日)が最良となり,通常栽培法より1~2日栽培日数が短縮された。以上の結果から「太もやし」栽培にあたり,人工太陽灯を照射2500lxで間欠的に短時間処理すれば,物性度がすぐれ,ビタミンC含有量の豊富な豆類もやしの生産が可能であり,同時に栽培日数も短縮され,きわめて経済的に有利であると思われる。
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