A CASE OF LARGE PARAGANGLIOMA PRESENTING AS TRAUMATIC INTRA-ABDOMINAL BLEEDING

2009 
症例は61歳,男性.転落外傷にて,救急搬送された.来院時血圧80/60,腹部膨満,腹部CTで第3腰椎圧迫骨折と後腹膜に20.4cm×9.7cmの巨大腫瘍,腫瘍内出血,後腹膜出血を認めた.出血性ショック状態ではあったが,腫瘍切除の可能性の判断が困難であったため,保存的に治療した.血管造影検査では,腎動脈,腰動脈,上腸間膜動脈,下腸間膜動脈,右内腸骨動脈,左総腸骨動脈からの流入血管を認めた.上腸間膜動静脈,膵・十二指腸,肝十二指腸間膜への浸潤が疑われ,完全切除は難しいと思われたため,化学療法を行うための生検目的で開腹手術を行った.腫瘍周囲組織への浸潤は軽度で腫瘍の完全切除ができた.腫瘍は27×18cm,2,100gで,病理組織学的検査でparaganglioma(傍神経節腫,PG)と診断した.現在,術後約24カ月経過し,再発所見は認めていない.20cmを超えるPGの報告は極めて稀である.10cmを超えるPGは非機能性のことが多く,切除により良好な予後が期待できるので,切除の可能性を検討すべきである.
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