CT Evaluation of Secondary Aortoduodenal Fistula : A Case Report

2001 
腹部CTが有用であった2次性腹部大動脈十二指腸瘻の1例を経験したので報告する.症例は60歳の男性. 主訴は発熱, 下血. 既往歴は, 平成9年1月, 腎動脈以下の腹部大動脈瘤にて人工血管置換術施行. 現病歴は, 2~3日前からの高度の発熱にて平成10年10月23日来院, 同日入院した. 腹部CTにて人工血管内に小ガス像が認められたため, 2次性腹部大動脈十二指腸瘻を疑い精査した. 十二指腸内視鏡では十二指腸水平脚に白苔を伴った円形の潰瘍が認められた. 入院後の経過中に多量の下血を呈し, 緊急手術を施行した. 開腹所見では, 人工血管中枢側吻合部が十二指腸水平脚と瘻孔を形成していた. 手術は, 非解剖学的血行再建術 (右腋下動脈-両側大腿動脈バイパス) 後, 人工血管摘出・十二指腸部分切除・十二指腸空腸吻合術を施行した. 経過良好にて退院, 術後2年5か月が経過するが特に合併症なく外来通院中である.
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