A CASE STUDY OF ADAPTIVE MANAGEMENT FOR THE PROTECTION OF JUVENILE GOLDEN EAGLE WITH RESPECT TO THE CONSTRUCTION OF A HYDRO-POWER

2006 
奥只見・大鳥発電所増設工事では平成11年7月~平成15年6月の工事期間中,工事区域近傍に生息するイヌワシつがいが平成12年7月および平成14年7月に繁殖に成功し,幼鳥が巣立った.絶滅が危惧されているイヌワシ幼鳥保護と工程確保が課題となり,次のような「順応的管理」を実施した. (1)6年間集積したイヌワシつがいの調査データに基づくイヌワシの行動予測 (2)事前予測評価に基づいた工事の段階的な立上げ (3)工事と幼鳥の関係を常に把握した的確なモニタリング (4)モニタリング結果の適切な工事へのフィードバック.この結果,両年とも幼鳥は1カ月後に行動圏を拡大し,その後親鳥からの自立が確認され,幼鳥保護と工事との両立が可能となった.本稿では建設工事において順応的管理がイヌワシ保護対策として有効であることを示した.
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