THE APPLICATION OF IODINE SOLUTION FOR LARYNGO-PHARYNGECTOMY

2006 
下咽頭癌の手術の際に切除範囲を決定することを目的としたヨード散布の有用性を調べた。1997年より2006年までの10年間に当科に入院した下咽頭癌は82例あり,このうち初回治療で咽喉食摘を受けた患者43例を今回の解析対象とした。術中粘膜切除断端を決定する際,迅速組織診断に加え2001年よりヨードを散布し不染帯を切除範囲に含めることとしてきた。術後断端再発は,迅速組織診断へ提出しなかった11例中に1例あり,提出した32例中には存在しなかった。迅速組織診断へ提出した32例のうちヨードを散布したのは23例で,術中肉眼的には腫瘍浸潤を認めなくても迅速病理で断端腫瘍を認め追加切除した例は,ルゴール散布しなかった9例中4例,散布した23例中2例で両群間に有意差を認めた(p=0.03)。スキップした不染帯の組織は癌浸潤1例,上皮内癌1例,異型性1例,肉芽1例であった。下咽頭切除時のヨード散布は病変の存在が明示され安全域を的確に設定することができる。
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