≪パーキンソン病の治療戦略≫ L-dopa は 5年で効かなくなるのか?
2007
L-dopa(levodopa)の投与はパーキンソン病治療の gold standard であり,長期投与効果のエビデンスもある.ELLDOPA スタディの結果,L-dopa は用量依存的に抗パーキンソン効果を示し,2週間の休薬後も持続していた.逆に,SPECT を用いたβ-CIT 取り込み機能試験では,プラセボ群より L-dopa 群で減少がみられた.ELLDOPA スタディの相反する結果からは,L-dopa がパーキンソン病の進行を促進するという確かな証拠は示されていない.したがって,必要なときに適切な量の L-dopa を使用することが重要で,L-dopa 恐怖症に陥らぬようにすべきである.ただし,早期からの大量投与は控える.
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