Clinicopathological Study on the Indication of Surgical Treatment for Small Cell Anaplastic Carcinoma of the Lung

教室における肺未分化癌31手術症例を対象として小細胞性未分化癌の手術適応を検討し, 大細胞性未分化癌のそれと比較した.手術適応限界となる腫瘤長径は小細胞癌では3m, 大細胞癌では5cmであるが, 腫瘍進展の示標となる他の臨床病理学的因子の手術適応限界にも両者の間にはかなり明確な差違がある. したがって未分化癌に対する手術適応の決定は, 小細胞癌と大細胞癌とで別個に検討されるべきであり, とくに小細胞癌ではきわめて厳密になされなければならない.