Power Required for Upper and Lower Impellers in Gas-Liquid Stirred Vessels with a Dual Turbine.

1993 
多段翼通気撹伴槽は培養槽など気液接触装置として広く用いられており, その設計には撹拌所要動力のデータが不可欠である.しかし, 単段翼の場合と異なり, 通気時の多段翼の撹拌動力を系統的に測定した報告は少なく, その推算法も確立しておらず, わずかな推算式が提出されているにとどまっている.これは槽底部からガスを供給する通常の方式の多段翼撹拌槽では, 最下段翼の近傍とそれ以外の上方の翼近傍におけるガスの分散挙動に違いがあることに主たる原因があると考えられる.この観点から, 本研究は幾何学的形状の異なる2段翼通気撹拌槽において, 独自の新しい方法により上・下段翼の撹拌動力を個別に測定し, それらと翼形状および操作条件との関係を実験的に検討するとともに, 2段翼通気撹拌槽の動力推算の指針を示すことを目的とした.
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