A Case Report of Left Ventricular Myxoma and a Review of Literatures

2012 
症例は61歳の女性で,2008年10月定期受診の際の心エコーにおいて左室心尖部に径1 cm大の腫瘤を指摘された.血栓を疑い抗凝固療法を実施したが腫瘤は縮小せず,手術を行った.手術では胆道鏡を用いて心尖部中隔側に腫瘤を確認し,経僧帽弁的に切除を行った.術中迅速病理検査で粘液腫と診断し,さらに切除断端に腫瘍残存がないことも組織学的に確認した.術後13日目に退院し,術後2年を経過し現在も再発なく経過観察中である.本邦での左室粘液腫の報告は自験例が25例目であった.左心系の手術例23例のうち到達法の記載のあるものは20例で,17例はinitial approachで切除を達成し,術中到達経路を変更したものは1例であった.切除断端の評価の記載は3例に見られるにとどまるが,術後の再発報告例は見られなかった.術前診断では心エコーの有用性を強調する報告が多く,これは術後再発の検索にも非常に有用である.
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