Chromatographic separation of protochlorophylls and the structural analysis by fast atom bombardment mass spectrometry.
1990
プロトクロロフィル類は,クロロフィル類の生合成過程の前駆物質として知られているが,その生合成機作の詳細は明らかではない。クロロフィルおよびプロトクロロフィルの7位のプ冒ピオン酸残基にエステル結合したフィトール残基部分に二重結合が1~3個増加した化学種の存在が示されており,生合成経路における新たな中間体として注目されている。本研究では,カボチャ種子濃緑色内種皮部分に存在する緑色色素類からプロトクロロフィル類のクロマトグラフィー(TLC,HPLC)による分離を詳細に検討し,分離した4-ビニルプロトクロロフィルa類について,高速原子衝撃質量スペクトロメトリー(FABIMS)を用い・その分子を分解することなく・側鎖の一つであるフィトール残基部分に二重結合の増加した化学種すなわち4-ビニルプロトクロロフィルa-ゲラニルゲラニォール,ジヒドロゲラニルゲラニオールおよびテトラヒドロゲラニルゲラニオールの3種の同定を行った。
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