A clinico-cytomorphological study in peripherally originating small lung adenocarcinoma with special reference to its prognosis.

腫瘍径2cm以下の末梢発生肺腺癌切除例21例につき, 腫瘍細胞形態と術後病理病期, 予後との関係を検討した.核異型度と再発率をみると高度異型群では再発例進行期例が多く, また核の大きい例, 核DNA量増加例に術後再発例が多かった.特に平均最大核径12μm以上で平均核DNA量4C以上の齢旺では術後早期再発が80%と高率であった.また腫瘍径1.5cm以下の症例では, 腫瘍径2.0～1.6cmの症例との間に形態計測上有意な差は認められなかった.細胞形態の解析により術後再発高危険群の設定が可能であるように考えられる.